まるみ豚の生産現場について

はじめまして、私はこの協同ファームさんにインターンシップさせていただいている宮崎大学農学部、研修生の飛岡と申します。

今回から、私が実際に養豚農家の豚舎に入ってみて思ったことや経験したことなどを2回に分けてお伝えできればと思っております。まず、生産現場はどんな風なのか、どういう環境で養豚農家は働いているのかについて書いていきたいと思います。

実は、私自身も大学の実習で農場自体には入ったことはあるのですが、基本的に実習で扱う家畜は牛がほとんどでした。豚も実習で扱ったことはありますが、養豚農家さんほどの大きな豚舎に入ったことがなく、協同ファームさんに「生産部の方も見せてほしい」とお願いして入らせてもらいました。そういった経緯を経て、実際に生産部の方で働いてみて思ったことを書いていこうと思います。

 

「実際に現場に入った感想」

学校で実習がある時は、牛だと搾乳のために朝早くに起きなければいけないという経験があったので、生産部に入る前はもっと忙しくて大変なイメージがありました。(販売部の加工場の方が大変だった気がします。)そのため牛に限らず家畜は大概同じように大変なのかなと漠然と思っていました。けど実際はきちんと休憩の時間がもうけてあり、想像していたより楽しい現場でした。また、休憩時間は従業員どうしの交流を深める目的もあるそうで、大事な時間であることを教わりました。

なにより、豚(動物)が好きな人なら仔豚はすごく癒やされます。(自分は癒やされながら作業してました。)人慣れする家畜も多いので、世話をしているとおもしろそうに足下にじゃれてくる仕草もかわいかったです。

 

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「好奇心旺盛な豚たち」

豚って好奇心旺盛な生き物なので、餌とか運ぶために豚の近くまで行くと興味津々に鼻をすり寄せて来てくれます。特に私が世話を担当させていただいた仔豚舎にいた豚たちはそれほど体も大きくないため、「何してるの?」という感じで小さい豚たちが数匹ほど近づいてきて、次第に楽しそうにじゃれてくる姿はすごくかわいかったです。

世話をしてみて思ったのですが、こんな風に世話をする側も豚に対して愛情が生まれるからこそ、豚を大切に育てることができるし、そこがまるみ豚のおいしさにもつながってくるのかなと思いました。

世話をする人にもいい環境でなければ、豚も幸せになれないし、おいしいお肉もできないのではないかとも思いました。

 

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豚は成育時期によって食べる量は変わりますが、私が主にお世話した仔豚舎での仔豚は平均して約1.7kg/日食べます。協同ファームさんでは離乳したての仔豚(30日齢ほど)と、そこからさらに成長した仔豚(70-80日齢ほど)とは与える餌が異なっていました。そのため、離乳したての仔豚は従業員さんたちが餌与え、成長した仔豚は自動給餌機という機械で定期的に餌が供給されていました。

ただ大変だったこととして、その離乳したての仔豚用の餌(一袋20kg)が重かったです。持ち上げたりするのはさすがにできなくて手伝ってもらいました。(一番下の写真は20kgの餌を分離機で混ぜた後、バケツ5杯くらいに分けたものです。その後、仔豚の餌箱まで運んでました。)他にも、生き物ならではの問題(臭いや糞尿など)もありましたけど、協同ファームさんは悪臭対策などきちんとしていらっしゃったのでそれほどひどいとは思いませんでした。

対策次第でいくらでも状況は変えられるということを学ぶことができました。

 

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私は、主に仔豚舎でのお世話をさせていただいたのですが、離乳したての仔豚の餌を入れたバケツもけっこう重く、背の低い私が餌箱の高い位置まで持ち上げるのはすごく大変でした。生産部の方はこんな私でも世話のことや豚のことなど分かりやすく、丁寧に教えてくださってとても勉強になりました。

 

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