6次産業の魅力
こんにちは、研修生の飛岡です。これまで四回にわたって養豚農家の豚舎などに実際に入ってみて、思ったことや経験したことなどのブログに書いていきました。
今回も養豚場で勉強になったことなどをお伝えしていていきたいと思っています。今回は、6次産業の長所と6次産業が伸びていくためにこれから必要なものについて協同ファームさんで経験したことをふまえて書いていこうと思います。
「6次産業の魅力」
まず、6次産業とは農業や水産業などの一次産業が、二次産業の食品加工や三次産業の流通販売にも業務展開している経営形態を示します。
つまり、農家などの生産者が作ったものを自ら加工し、販売まで行うということです。
この6次産業のメリットとして挙げられるのは、作った生産物は「ブランド化」によって他の産地の生産物と差別化することができるようです。他にも、他の生産物と差別化できることで価格操作もしやすく、一般市場の価格より付加価値をつけることもでき、売上を伸ばすこともできます。
協同ファームさんでは、実際に豚を育てている生産部とその育てた豚をお肉として加工、販売している販売部が近いため、豚に対する愛情も単なるスーパーの店員とはやっぱり違ってくると販売部の方もおっしゃっていました。
研修中に私は、精肉の加工を行う加工場の方にも入らせてもらって実際にハンバークをこねたり、お肉を真空パックにしたりする作業をさせてもらいました。私自身もほんの少しの期間でしたが生産部で豚を世話した後だと、加工場での精肉の加工の作業中の心持ちがだいぶ変わっていました。
生産者の気持ちがこもっている点が6次産業の最大の魅力って言えるのではないかと思われます。
「将来、6次産業が伸びていくために必要なこと」
企業のことに関してはまだまだ勉強を始めたばかりでわからないことも多いですが、6次産業が伸びていくために最も必要なことは、やはり売上を伸ばすことなのだと教わりました。しかし、今回は主に学生目線で考えつく事を書いていこうと思います。
まず、6次産業の存在自体は知っていたけれど、学生の立場からすると実際どんな6次産業の、どんな製品があるのかよく知らないという点が挙げられるのでは、と思いました。
おそらく6次産業って小規模取り組みが多いイメージがあることが原因かと思われます。(もちろん、大々的に取り組んでいらっしゃる所もありますが)
農業関係は現場に入らなければ経験できないことがたくさんあるので、こういった豚舎などに入れる機会があるのならば学生向けに求人募集をすれば、農業に興味のある学生は働きたいと思い人はいると思います。実際私の先輩は畜産関係のバイトがしたいと積極的に牧場や農場でのアルバイトを探している人もいました。
さらにHACCPなどの導入により将来的に農業は女性だけでなく農業関係で働く人全体が働きやすい環境になれば、世間での農業に関する認識も変わってくると思います。そこで6次産業が働きやすい環境であることをアピールすることで、その先駆けになればもっと伸びていくのではと思いました。
そのきっかけとなる手段に、SNSやWebなどを使った広報が大事だと考えられます。今回私が、皆さんに実際の養豚農家さんの実情などを述べてきたこのブログなどが6次産業などを知っていただくきっかけになれば幸いです。
ここまで養豚農家の実情や6次産業のことを私の実体験に基づいて書いてきました。このブログを最後まで読んで頂いて、本当にありがとうございました。